取組実績
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行動基準
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優良事例集
京都観光モラル宣言
ーKyoto Traveler's Promiseー
京都を訪れた皆様に京都の魅力を深く感じていただくために、京都を愛する皆さんからの旅の約束、京都観光モラル宣言をお願いしています。「京都観光モラル宣言」にご賛同いただくことで、京都の風情をさらに深く味わい、より豊かな旅の体験をお楽しみいただけます。
本サイトでは、京都の歴史や文化、そして観光モラルについて詳しく学んでいただけます。京都を訪れる際に大切なマナーや心構えを知ることで、より豊かな観光体験を楽しむことができるようになります。
京都の魅力をより深く理解し、他の観光客や地元の人々と調和のとれた素晴らしい旅をお楽しみください。
京都に都市が形成されたのは西暦794年で、今から1230年前のことです。以来、京都は日本の首都として栄え、首都が東京に移った後も日本の文化の中心地として続いてきました。京都は戦争の被害をあまり受けることなく文化財が守られてきたため、現在では世界中から観光客が訪れる街となっています。
観光都市である京都がこれからも皆様に愛される京都であり続けるために、観光事業者・従事者等、観光客、市民の皆様とともに大切にしていきたいこととして、2020年に「京都観光モラル(京都観光行動基準)」を制定しました。
観光に訪れた皆様には、地域に与える影響を考え、地域に住む住民を思いやった行動をとっていただきますようにお願いいたします。
京都を訪れる観光客の皆様に、混雑を回避し、安心・安全・快適に京都観光を楽しんでいただけるよう、時間帯別観光快適度の予測、ライブカメラ映像をメニューとする「京都観光快適度マップ」を日本語・英語・簡体字・繁体字で公開しています。
混雑可視化のために、京都駅や嵐山、祗園等においてライブカメラを常時設置し、さらに次のような京都の四大行事や観光シーズンの際にも混雑具合を可視化し、場所・時間の分散を図っています。
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葵祭:爽やかな初夏の京都を優雅な行列で彩る葵祭。今から約1500年前に始まったとされる賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭です。5月初旬からさまざまな行事(前儀)が行われ、5月15日には、およそ8キロもの距離を、平安装束をまとった人々が練り歩く「路頭の儀」が開催されます。
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祇園祭:7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる疫病退散を起源とした八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。
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時代祭:平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に始まった時代祭は、平安神宮の大祭です。明治維新時代から平安京の造営された延暦時代まで、約2000人の市民が、時代時代のスタイルに扮して、京都のまちを練り歩く時代風俗行列がみどころです。
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五山の送り火:夏の夜空を彩る「京都五山送り火」は、お盆の精霊を送る伝統行事です。東山に大の字が浮かび上がり、続いて、松ケ崎に妙・法、西賀茂に船形、大北山に左大文字、そして、嵯峨に鳥居形が点ります。これら5つの送り火はすべて京都市登録無形民俗文化財です。
公共交通機関においては、特に観光客による大型手荷物持込みに伴う市バスの混雑が発生しています。
京都市ではバス混雑の未然防止等に向け駅などで荷物を預ける「手ぶら観光」の推進に努めており、「HANDS FREE KYOTO」での情報発信や、臨時手荷物預かり所の設置等の取組を進めています。
日本においては、ゴミ処理にかかる費用は、ゴミを出した者が負担するという考え方が一般的です。
また、京都においては毎朝自宅の前を掃除する「かど掃き」という習慣があるため、公共サービスとして街中を清掃しなくても、街が清潔に保たれやすくなっています。
ゴミ問題がメディアに取り上げられるようになり、京都にはゴミ箱が少ないと思われている方も多いですが、実は国内の他都市と比べると多くのゴミ箱を観光地周辺に設置しています。
ただ、いっぱいのゴミ箱に無理やりゴミを入れたり、家庭ごみや事業者ゴミが捨てられることでやむなく撤去する場合もあります。
旅行中にゴミを捨てたくなったら、買ったお店で捨てるか、宿泊施設まで持ち帰るようにご協力ください。
また、京都では使い捨てプラスチックごみを減らすため、 マイボトル等で利用いただける給水機の設置やマイボトル 推奨店の認定を進めています。旅行中は、マイボトルを持って出かけましょう!
観光客数の爆発的な増加に伴い、主要観光地へ観光客が集中することで公共交通機関が麻痺したり、近隣住民への迷惑となってしまうことが観光問題になっています。
京都市では「とっておきの京都プロジェクト」として伏見、大原、高雄、山科、西京、京北の市内6エリアを対象に、ガイドブックには載っていないような隠れた魅力や地域のイベントなどの情報を発信し、場所の分散化を図っています。
竹林一つをとっても、嵐山の竹林の小径は有名ですが、その他にも向日市の竹の径や化野念仏寺の竹林など主要観光名所以外にも魅力的な場所がたくさんあります。
近年、地震の頻発や地球温暖化による集中豪雨の発生回数の増加など、自然災害が各地で発生しています。それは多くの観光客が訪れる京都においてももちろん例外ではありません。楽しい観光中に災害が起きたとき、どうすればいいでしょう。旅行前の準備や観光中に取るべき行動などをチェックして災害に備えましょう。
大規模災害が発生した際の行動
ステップ1 身の安全の確保
壊れかけた建物からは離れ、机など頑丈なものの下に入り、頭を守りましょう。
ステップ2 安全な場所への移動
地震直後は危険箇所に近づかないようにして、安全な場所にすぐ移動しましょう。その後に正確な情報を入手し、行動を判断することが肝心です。駅は混みあうことがありますので、講演や寺院・神社などの近くの「緊急避難広場」に向かってください。最寄りの緊急避難広場は「災害時帰宅困難者ガイドマップ」にてご確認ください。
また、京都では石灯籠や石鳥居、古い塀などが多いので、地震が起こったらできるだけ速やかに離れ、倒壊に注意しましょう。
京都市内にはコンビニエンスストアの数より多い約1700の寺院、約800の神社があります。
さらに、京都には17もの世界遺産が古都京都の文化財として登録されています。2024年は京都が世界遺産に登録されてから30周年の年になります。今後も世界遺産を守っていくために、建物への落書きは絶対にしないようにしてください。
また、寺院神社に訪れる際は以下のことに注意しましょう
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敬意をもって静かに行動しましょう。
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古い建物や文化財には手を触れないようにしましょう。
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鳥居の中央は神様の通り道です。左右の端を通りましょう。
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写真撮影禁止の場所があるので、案内や看板を確認しましょう。
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畳の上では必ず靴を脱ぎましょう。マイ靴袋があると便利です。
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大きな荷物は前に抱えて持ち、周囲の迷惑にならないようにしましょう。
京都市内を歩いていると、必ず見かけるのが「京町家(きょうまちや)」と呼ばれる木造の家。その格子(こうし)や瓦など、シンプルながらも意匠一つひとつが街に趣を添え、“京都らしさ”を醸し出しています。
しかし近年、この京町家が急激に減少していることをご存知でしょうか。その減少数は年間およそ800軒。1日に2軒以上の割合で減っていることになります。
そんな京町家の特徴をいくつかご紹介します。
犬やらい
家屋を泥はねから守ったり、家への近よりを防ぐ防犯効果があります。腰掛けるものではありません。
鍾馗(しょうき)さん
庇(ひさし)の上に鎮座する瓦製の人形は「鍾馗さん」の愛称で親しまれる魔除けの神様。
格子
光や風を通しながら外からの視線を遮る工夫がなされた格子。その家の商いによって形状、名称が異なります。写真は糸屋格子とよばれています。
特に、祗園にある花見小路では、京町家が並び、京都らしい風景が広がっていますが、近年、舞妓パパラッチ”と呼ばれる舞妓さんへのつきまといや、道いっぱいに広がっての撮影などの迷惑行為を防止するため、私道への立ち入りや無断撮影が禁止されています。